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フーバーオーバー



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フーバーオーバー

駄洒落小説

Lyricist:岩沢正美
Composer:岩沢正美

小説家を目指している彼を私は横で見ていた
ただなんとなく ぼんやりと それは確か最近のこと

変化球の嫌いな彼が手紙を書いてよこした
「今度、玉川上水に二人で行こう」 だなんて
なんだかちょっぴりあやしいわね

3回目好きだと言って抱きしめたのは
約束も何もない午後
100階で飛び下りたってかまわないのに
言葉だけじゃきっと間に合わないから

小説家を目指している彼を私は横で見ていた
ただなんとなく ぼんやりと それは確か最近のこと

紫陽花を見つめて彼は 花びらをただ数える
「今度、鎌倉の海に二人で行こう」 だなんて
そうね その時考えるわ
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天井に穴を開けて星を見たのは
雨の日に程近い夜
指折り数えて待ってくたびれたけど
気まぐれなのはね わかっているから

布団からはみ出してる足をくすぐっては
うやむらに呟いてるくり返す言葉

3回目好きだと言って抱きしめたのは
約束も何もない午後
100階で飛び下りたってかまわないのに
言葉だけじゃきっと…

天井に穴を開けて星を見たのは
雨の日に程近い夜
指折り数えて待ってくたびれたけど
気まぐれなのはね わかっているから